ダル“球界のリーダー”だ!史上最年少3億円突破!

[ 2009年12月10日 06:00 ]

笑顔のダルビッシュ

 日本ハムのダルビッシュ有投手(23)が9日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、6000万円増の年俸3億3000万円で一発サインした。

 24歳シーズンでの3億円到達は、25歳のオリックス・イチロー(現マリナーズ)を抜いて史上最年少記録。パ投手では楽天・岩隈(未更改)の3億円を抜いてトップとなった。
 「どれだけ上がろうとも下がろうともサインをするつもりだった」。15勝5敗、防御率1・73。最優秀防御率、最優秀投手(勝率)にシーズンMVPにも輝いた。さらに日本シリーズは右手人さし指を骨折しながら快投したが、右肩痛と左腰痛でシーズン終盤を離脱した責任を痛感していた。
 入団6年目の年俸としては巨人・上原(現オリオールズ)の3億円を抜いて史上最高だが、球団の評価はそれだけじゃなかった。「なかなかない金額」とエースも驚く“超大型インセンティブ”だ。勝利数、投球回数、完投数など10項目以上を設定し、ポイント額を今年よりアップさせた。ダルビッシュが「僕が活躍できなかったら球団にリスクが残るから」と話すように、年俸よりも出来高を重視。一方の島田統括本部長も「活躍した人にお金を払うのは惜しくない」。満額をクリアすれば総額5億円にも近づく内容は、お互いの信頼で成り立った。
 骨折した人さし指は、ほぼ完治した。今後はダースや西武の若手を連れて自主トレを行う予定。若手を指導するのも自分の役割とわきまえている。「僕はまだ若手」と話したダルビッシュが、名実ともに球界のリーダーとなった。

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2009年12月10日のニュース