小谷野が痛烈V打!ハム7カード連続勝ち越し

[ 2009年8月10日 06:00 ]

<楽・日>8回2死一、三塁、小谷野は勝ち越しの投手強襲安打を放つ

 【日本ハム4―1楽天】震度3。仙台を襲った地震を試合後に聞いた日本ハム・小谷野は「うっそー」。それだけ集中していた。同点の8回2死一、三塁、133キロスライダーを叩くと、痛烈な打球は長谷部のグラブをはじいた。「最初は捕られたと思った。でも、揺れていたから失投してくれたのかな」。投手強襲の決勝打。必死に一塁まで走って悪送球も誘った。続く二岡が右中間二塁打で勝負の行方は一気に決した。

 7カード連続勝ち越し。楽天3連戦はダルビッシュで初戦を落とした日本ハムだが2、3戦目の接戦を制した。前夜は5回2死一、二塁から4連打で5点。この日は8回2死走者なしから4連打で3点を奪った。森本が左手小指骨折、主砲・稲葉は左脇腹痛、スレッジも親族が体調を崩したことで欠場を余儀なくされたが打線は色あせることなく、打ちまくる。
 稲葉の代役で3番を任された糸井は4戦連続マルチ安打の3安打。打率・335でリーグトップに返り咲いたが「後ろにつなぐことだけを考えている」。8回2死一塁で右前打した打率3位の4番・高橋も「きれいごとでなく、僕らは食らいついていくしかない」と力を込めた。この2試合、ビッグイニングとなった連打は各打者がすべて中堅から反対方向にはじき返したもの。貯金も今季最多の22。「みんながようやってくれている」。梨田監督が目を細めるのも当然の内容だった。

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2009年8月10日のニュース