杉内7回ピンチに連続K斬り!36日ぶり10勝!

[ 2009年8月10日 06:00 ]

<西・ソ>10勝目をあげ、ファンの祝福に応える杉内

 【ソフトバンク4―1西武】7月4日の日本ハム戦以来、36日ぶりに手にした白星。ウイニングボールをユニホームの左尻のポケットにしまい込んだソフトバンク・杉内は安どの表情を浮かべた。

 「最近自分の投球ができてなかったので“きょうこそ”という気持ちと、開き直って“適当に投げよう”と両方の気持ちを持ってマウンドに上がった」
 3回1死満塁の大ピンチも、今季最も自信を持つ球種であるチェンジアップを外角低めに投げ込み、中島を二ゴロ併殺打に打ち取った。そして7回1死一、二塁では一転して力で押す投球。6回途中に左脚がつるアクシデントをものともせず「あそこは三振を狙った」と、G・G・佐藤を内角低めのスライダー、平尾を140キロの直球で2者連続空振り三振に仕留めると、クールな男が珍しくグラブを叩いて雄叫びを上げた。
 右打者を8人並べた西武打線に対し、7回100球を投げてわずか3安打。自身初となる3年連続2ケタ勝利に「節目だからうれしい」と本音を吐露した。7月上旬に背筋痛、同下旬には下痢の影響から体重も激減。相次ぐ体調不良で、最近2試合は計11失点と精彩を欠いていた。ようやく果たしたエースの“復肩”。「残りの登板は全部勝てるようにしたい」と杉内。首位・日本ハムへの追走態勢が整った。

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2009年8月10日のニュース