マー君、4連続完投勝利!ノムさん1500勝!

[ 2009年4月29日 13:51 ]

監督通算1500勝を達成し、田中(右)から受け取ったウイニングボールを手にする楽天・野村監督

 【楽天2―1日本ハム】20歳の右腕から73歳の指揮官に、記念のボールが手渡された。史上5人目、通算1500勝のウイニングボールだ。4安打1失点で投げ切った田中は「きょうは1500勝のために投げました」。開幕から4試合連続の完投勝利で、野村監督の記録に花を添えた。

 1回に稲葉、スレッジから連続三振を奪った。決め球は指揮官が「原点」と呼ぶ外角低めの速球だ。150キロに迫る剛球が制球良く決まれば、好調の日本ハム打線といえどもなすすべがない。

 1点リードの6回に先頭打者を失策で出したが、後続を3者連続三振に切って取った。田中をフォークで仕留めると、糸井と稲葉には「原点」の速球。「要所で取れてよかった」という三振は11を数えた。

 野村監督は一度もブルペンの様子を気にしなかったという。4試合でわずか2失点の右腕に「腹をくくっているから。マー君と心中だ。本当のエースと言っていいんじゃないの」。圧巻の投球に絶賛の言葉が並んだ。

 楽天の監督として初めて参加したドラフト会議で、4球団競合の末に入団したのが田中だった。「何か縁があるんだよな」。節目の試合で登板が回るのも、縁の深さのなせる業か。孝行息子の快投に、目尻は下がりっぱなしだった。

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2009年4月29日のニュース