野村ID アスレチックスと融合!

[ 2009年1月10日 06:00 ]

 楽天は9日、大リーグのアスレチックスとの業務提携を正式発表した。米球界で主流のデータ分析「セイバーメトリクス」をいち早く取り入れたア軍との提携。野村IDとの融合でチーム強化を狙う。

 提携の協力事項として具体的に挙げられたのは(1)選手育成(2)データ分析の情報交流(3)コーチやトレーナーらのスタッフの交流――の3点。中でも注目すべきはア軍の優れたデータ分析のノウハウだ。米球界屈指の知性派ビリー・ビーンGMは出塁率や長打率などを重視する「セイバーメトリクス」を導入し、低コストでチーム力を上げることに成功。その手法を描いた「マネー・ボール」は米国でベストセラーとなり、現在メジャーの多くの球団が取り入れている。米田球団代表は「科学的な根拠に基づいた選手の育成、編成など楽天と目指すものが似ている。学べるところは大きいと思う」と説明。“米国版ID”の導入は野村IDの進化につながる。

 提携期間は1年だが米田球団代表は「成果が出るのは2、3年先になると思う。中長期的に関係を深めていきたい」と契約更新も視野に入れている。今オフ大型補強に着手した楽天が、ハード面でも強化を進める。

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2009年1月10日のニュース