西武

[ 2008年12月14日 06:00 ]

引退を表明し、ドラフト同期の西口(右)から花束を受ける西武・高木浩之

 いぶし銀のプレーでファンを魅了した高木が静かにユニホームを脱いだ。キャンプから片岡の二塁定位置を脅かすなど、順調な調整も開幕前に原因不明の右目視力障害を患った。「05年にも突発的になった。でもそれを言い訳にしたくない」と口を閉ざすが、本来の軽快なプレーに微妙な狂いが生じ始めた。ファームでも23試合のみの出場。02年にはゴールデングラブ、ベストナインを獲得した輝きを取り戻すことなく、夏場前には「気力もなくなったし、いいタイミング」と引退を決意した。来季からは西武スカウトとして“第2の高木浩之”発掘の毎日を送る。「一つの動きで選手がどれだけ野球を熟知しているかが僕らには分かる部分がある。いろんなことを感じられるスカウトになれたら」。培われた匠(たくみ)の目がチームの黄金期をつくり上げる。

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2008年12月14日のニュース