川上争奪戦!ブレーブスにブルワーズも参戦

[ 2008年12月13日 06:00 ]

メジャーの名乗りが相次ぐ川上憲伸

 中日からFA宣言し、大リーグに挑戦する川上憲伸投手(33)に対し、ブレーブスとブルワーズが獲得を検討していることがウインターミーティング最終日の11日(日本時間12日)、分かった。さらにレッドソックスも興味を示していると地元紙が報じた。すでにオリオールズ、エンゼルスが参戦しており、5球団以上の争奪戦に発展することは確実となった。

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 ウインターミーティング最終日になって、新たに川上獲得を目指す球団が浮上した。大リーグ関係者は「ブレーブスとブルワーズが川上に強い関心を持っている」と明かした。
 両軍ともに先発投手の駒不足に泣いている。ブレーブスはグラビン、スモルツがともに故障を抱え、年齢的に見てもシーズンを通してのフル回転は望めない。今オフはトレードでパドレスのエース右腕ピービの獲得を狙ったが、不調に終わった。

 一方のブルワーズもサバシアのFAでのヤンキース移籍が確定し、シーツも他球団移籍の可能性が高い。エース候補として、今季18勝のバーネット(ブルージェイズからFA)の争奪戦にも参加しているが、劣勢は否めない。モッカ新監督も「ウチは投手が必要」と熱望する。指揮官は中日OBで、川上に関しての独自情報も得られる状況にある。
 代理人のエバンス氏はウインターミーティング中に28球団と接触したことを明かし「非常に実りが多く、今後が楽しみだ。前向きな感触を得てこの場所を離れられる」と語った。川上にはすでにオリオールズがエバンス代理人に獲得の意思を伝えている。エンゼルスのリーギンスGMも「われわれは日本の市場をスカウトしているし、ビデオも見ている。(川上には)それなりの興味は持っている」と話している。

 エバンス氏は「以前と違い、どの球団も補強はウインターミーティングが終わったこれから。その状況に対応していきたい」と引き続き積極的に球団側とコンタクトを取る方針。今後、エース級のFA投手獲得に失敗した球団の参戦も見込まれ、10球団近い川上争奪戦に発展する可能性も秘めている。

 ≪元サイ・ヤング賞投手もサポート≫川上を元サイ・ヤング賞投手がサポートする。代理人のエバンス氏は新たにスタッフとしてブレット・セーバーヘーゲン氏(44)と契約を結んだことを明らかにした。同氏は通算167勝で、ロイヤルズ時代の85、89年にサイ・ヤング賞を獲得した右腕。セーバーヘーゲン氏は「どんな質問にも答えるつもりでいる。審判員の癖でも、文化の違いでも、何でも聞いてもらっていい」と全面バックアップを約束した。

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2008年12月13日のニュース