ロッテ 五輪金の大砲・金東柱獲り!

[ 2008年12月13日 06:00 ]

ロッテが獲得に乗り出した金東柱

 ロッテが北京五輪金メダルの韓国代表の主砲、金東柱(キム・ドンジュ)内野手(32=斗山)を獲得することが12日、分かった。ボビー・バレンタイン監督(58)も足を運んだ米国でのウインターミーティングで、球団関係者が同選手の代理人と接触。すでに球団は身分照会を済ませており、近日中にも本格的な入団交渉を行う見通し。

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 ロッテが最大の補強ポイントだった右の大砲獲りへ、韓国で通算214発の金東柱に照準を定めた。今オフは不振の主砲・ズレータを解雇。ドラフト2位指名のホンダ・長野(ちょうの)には入団を拒否された。右の長距離砲獲得が急務となっており、00年シドニー五輪、06年WBC、そして今年の北京五輪で韓国代表の主軸を務めるなど申し分ない実績を持つ金東柱に狙いを絞った。
 瀬戸山球団社長は「その話は聞いていません」と否定も、球団関係者は身分照会の手続きを終えたことを明言。複数の球界関係者もロッテが金東柱獲得に動いていることを認めた。ウインターミーティングの会場では球団関係者が代理人と接触しており、視察に出向いたバレンタイン監督にも報告されているのは間違いない。昨オフも横浜と入団交渉を行った金東柱は日本でのプレーを熱望しており、強い売り込みがあったとみられる。
 球団では早くから獲得候補にリストアップ。ただFA権を取得している金東柱側は当初、今季年俸約7100万円から大幅アップを要求していたため11月25日に完全撤退を明言した。だが、ここにきて金東柱が「金額にはこだわらない」と軟化。深刻な赤字経営のため3000万円前後の新外国人調査を続けていたロッテも“長野資金”で多少の上積みは可能。両者の思惑が合致した。
 金東柱の代理人が来日したとの情報もあり、近日中にも本格的な入団交渉に入る予定。早ければ週明けにも合意し、入団発表となる見通しだ。

 ◆金 東柱(キム・ドンジュ)1976年2月3日生まれの32歳。高麗大から98年OB(現斗山)入団。00年シドニー五輪韓国代表で4番を務め、銅メダル獲得。06年WBC1次リーグでは4番を務めた。今夏北京五輪は5番・三塁で金メダル獲得に貢献した。今季は打率・309(リーグ13位)18本塁打(9位タイ)104打点(2位)。通算1196試合で1269安打、打率・310、214本塁打、833打点。1メートル80、98キロ。右投げ右打ち。

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