1試合4本塁打の「神主打法」岩本氏が死去

[ 2008年9月27日 06:00 ]

1951年、1試合4ホームラン(本塁打)を放った松竹ロビンスの岩本義行外野手

 元松竹の岩本義行氏(いわもと・よしゆき=元プロ野球選手、監督)が26日午前1時16分、急性心不全のため広島県三次市の特別養護老人ホームで死去、96歳。広島県出身。葬儀・告別式は未定。

 戦前、広陵中、明大で活躍し、40年に南海入団。バットを胸の前に立てて構えるところから「神主打法」の異名を取った。2リーグ分裂後の50年、松竹でセ・リーグ第1号本塁打を放ち、翌51年に1試合4本塁打、18塁打のプロ野球記録を樹立した。45歳5カ月での球界最年長本塁打の記録も持っている。通算成績は856試合に出場し打率・275、123本塁打、487打点。東映、近鉄の監督を務め、81年に野球殿堂入りした。

 ▼鈴木啓示氏(本紙評論家、近鉄入団時に岩本氏が監督)プロ野球の監督は威厳があるなと最初にお会いした時に感じた。当時の近鉄は弱かったけど「同じ負けるなら新人を使おう」と1軍でチャンスをいただいた。1年目に10勝したことが、その後の自信につながった。

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2008年9月27日のニュース