マー君オリ封じて9勝!楽天最下位脱出

[ 2008年9月27日 06:00 ]

<楽・オ>9勝目を挙げた田中が先制アーチのセギノールに手をあげられる

 【楽天13―1オリックス】札幌ドームより5分早い午後8時36分に試合終了。6回1安打無失点で9勝目を挙げ、西武Vを後押しした楽天の田中は「それは関係ない」と苦笑いしながら胸は張っていた。

 「とにかくチームが勝って、自分にも勝ちがついたのでよかった」。4回2死から唯一の安打となる後藤の中前打まで完全ペース。5回1死一塁は大引を狙い通り二ゴロ併殺打に仕留めた。18アウトのうちゴロアウトは10。「カットボールがいい感じだったし、ツーシームも決まった」と左右の打者の内角球は、登板前から狙った打たせる投球の実践だった。野村監督も「来年につながる印象を感じた。テンポ、バランス、制球、安定感。そういうのが伝わってきた」と絶賛。チームは3連勝で7月21日以来2カ月ぶりの最下位脱出だ。
 92球の降板は2年連続2ケタ勝利への準備だった。次回登板は初体験の中4日で10月1日の日本ハム戦。その後、中5日で最終戦となる同7日のソフトバンク戦と10勝へチャンスは2度になった。「中4日は大丈夫。去年の11勝は意識しなかった上での数字。でも今年はいろいろあった中でできるのはいい経験になる」。田中にはまだやるべき事が残っている。

 ≪ノムさん笑顔「ざまあみろ」≫4回までにセギノール、山崎武、リックの3発を含む11安打で13得点の圧勝。「残塁なしでためてドーン。きょうは巨人の野球。言うことなし。“天高く、楽天肥ゆる、秋3連勝”や」。ご満悦で一句詠んだ野村監督は西武にも皮肉たっぷり。「負けて胴上げか。いいんじゃない。敗者としては非常に結構。ざまあみろ」。直前のカードでは西武の本拠地胴上げを阻止しており一矢を報いたのがうれしかった。

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2008年9月27日のニュース