清水完投今季1勝!ロッテ打線が大援護

[ 2008年4月9日 20:58 ]

ファンの声援に応える、今季初勝利を挙げたロッテ・清水

 【ロッテ10―1西武】ロッテの清水が完投で今季初勝利を挙げた。低めへの安定した制球が光り、4安打で1失点。打線は1回に大松が満塁本塁打を放つなど、5回までに8得点の大量援護。西武は岸の乱調が響き、連勝は6でストップした。

 ≪天の夫人にささげた…≫9回、先頭打者に安打を許した。それでもロッテの清水は直球で押した。2連続で三振を奪い、G・G佐藤に向かう。2ストライクと追い込んでから3球続けて直球を投げ込んで空振り三振。「きょうは打たれるまでまっすぐで行こうと思っていた」
 4安打完投で今季初勝利。開幕からの2試合は本来の投球ができていなかった。「自分の力を信じて最初から飛ばしていこうと思っていた」。直球を主体に投げ込み、失点は失策が絡んだ1点だけ。エースの投球がよみがえった。
 9年目の右腕にとって、今季は厳しいスタートだった。1月に夫人が急逝した。バレンタイン監督をはじめ、周囲の気遣いに救われてきた。「野球ができる環境をつくってくれた周りのすべての人たちに本当に感謝している」と話した。
 この日も打線が1回にいきなり4点の援護。チームメートの強力な後押しが投球を支えた。「これをきっかけに自分の形になっていけば。少しずつ恩返しをしていきたい」。言葉に強い気持ちを込めた。

 ≪獅子の勢い…岸が止めちゃった≫西武の岸は、ともに1試合の自己ワーストとなる被安打9、8失点で5回途中KOされた。1回、いきなり大松に満塁本塁打を浴び、ベンチに戻ると渡辺監督から「頑張って試合をつくってくれ」とハッパを掛けられたが、制球が定まらずに失点を重ねた。
 チームの連勝を6で止めてしまった右腕は「1人で全部試合を壊してしまった。制球、球威のどちらかでも良かったら、こんな試合にならなかった」と大敗の責任を感じていた。

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2008年4月9日のニュース