西郷真央 自己新&コースレコード63で首位発進「久しぶりにそういったスコアを更新できて凄くうれしい」

[ 2023年8月19日 04:50 ]

女子ゴルフツアー CATレディース第1日 ( 2023年8月18日    神奈川 大箱根CC=6638ヤード、パー72 )

17番、ティーショットを放つ西郷真央(撮影・会津 智海)
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 ツアー通算5勝の西郷真央(21=島津製作所)が9バーディー、ボギーなしの63で回り、9アンダーで単独首位発進した。63は自己ベストで、昨年の山下美夢有がマークした64を更新する大会コース記録。昨季終盤の不調から完全復調し、今季初勝利を目指す。18年大会覇者の大里桃子(25=伊藤園)が7アンダーで2打差2位につけた。

 西郷が新たな「引き出し」を見せた。最終18番パー5、9つ目のバーディーは2段グリーンの下から48度ウエッジで転がし、“OK”につけた。「前ならSWで上から落としてうまくいっても奥3メートルぐらいになっていたと思う」。グリーン周りではSWを多用してきたが、アプローチの選択肢は格段に増えた。

 前週の全英女子OPまで約2カ月間で海外メジャー4試合を経験した。日本とは異なるグリーン周りの硬さ、芝質にSWだけでは対応できなかった。来季米ツアー参戦を目指しており、進化を求めた。「アプローチの引き出しが増え、いろんな可能性が増えた」と話した。
 昨季終盤は1Wが極度の不振に陥り、振り切れば右にOBが出た。最終戦ツアー選手権リコー杯では大会ワースト記録の通算35オーバーで「恐怖がある」と漏らした。あの頃の西郷はもういない。ショットも復調した。

 「63」は大会コース記録と自己ベストを更新し、完全復活を印象づけた。「(記録は)先ほど聞いてびっくりしてます。久しぶりにそういったスコアを更新できて凄くうれしい」。首位発進は昨年10月以来。西郷が強さを増して帰ってきた。


 ≪大里が復調2差≫ 18年大会覇者の大里が首位と2打差の2位と好発進した。大会前に熊本へ帰省し、スイングの際に右腰が浮いてしまう癖を修正。成績が悪いと練習量を増やす傾向が強かったが、今回はクラブは持ち帰らず、腰の動きを修正するトレーニングに集中した。直近6試合連続で予選落ちが続いていたが、V字回復。「今年はメディアルーム(記者会見場)には来られないと思っていたので、びっくり」と笑顔を見せた。

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