【長岡巡業】熱海富士が向中野改め天照鵬と稽古で“初対戦”中高でしのぎを削った同学年ライバル

[ 2023年8月19日 22:41 ]

向中野改め天照鵬(左)と申し合い稽古を行う熱海富士(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の夏巡業が19日、新潟県長岡市のハイブ長岡で行われた。

 名古屋場所で十両優勝を果たし、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)での再入幕が確実となっている熱海富士(20=伊勢ケ浜部屋)が獅司(26=雷部屋)や千代栄(33=九重部屋)らと計10番の申し合い稽古を行った。この日は、新十両昇進が決まっている向中野改め天照鵬(20=宮城野部屋)とも相撲を取った。

 2人は02年生まれの同学年で、ともに秋場所直前(熱海富士は3日、天照鵬は7日)に21歳の誕生日を迎える。高校時代、熱海富士は静岡・飛龍高で、天照鵬は鳥取城北高でそれぞれ下級生の頃から活躍してきた。3年生になると2人とも高校横綱候補として大きな期待を寄せられていたが、この年はコロナ禍で全ての大会が中止となってしまい出場機会を失った。高校総体の代替大会として開かれた21年1月の元日相撲には、既に角界入りしていた熱海富士は出場せず。天照鵬もこの時はケガで欠場だった。

 プロ入り後、熱海富士の方が先に出世して22年春場所で新十両昇進。1年半遅れて天照鵬が関取の座をつかんだ。両者はこれまで稽古場でも顔を合わせたことはなく、この日の申し合いがプロ初の“対戦”となった。結果は、熱海富士が得意の右四つに組み止めて寄り切り。番付上位の力を示した。

 アマチュア時代は、中学3年時の全中個人戦準々決勝と高校2年時の高校総体団体予選3回戦で対戦しており、2回とも天照鵬が勝っていた。この日の稽古後、熱海富士は「人生で初めて勝った。めっちゃ重かったです」。天照鵬は「少しでも追いつけるように頑張りたい」とそれぞれ話した。

 コロナ禍で高校最後の年に全国大会出場がかなわなかった学年。この世代のトップを走る2人が、本場所で、幕内の土俵で対戦する日が待ち遠しい。

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