広中 女子1万で自己新7位、日本勢25年ぶり入賞「もっと戦えるようにやっていきたい」

[ 2021年8月8日 05:30 ]

東京五輪第16日 陸上 ( 2021年8月7日    国立競技場 )

女子1万メートル決勝 力走する広中(手前)。左奥は安藤
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 女子1万メートルの広中璃梨佳(20=日本郵政グループ)が、31分0秒71の自己ベストで7位に入った。日本勢の同種目での入賞は96年アトランタ大会で5位の千葉真子、7位の川上優子以来、25年ぶり。「入賞よりも前へ前へ行くって感じで走っていた。電光掲示板を見て7位と知った」と殊勲の汗を拭った。

 2日の5000メートル決勝は14分52秒84の日本記録をマークしながら、入賞に届かず9位。中4日のこの日は2800メートル手前まではトップを快走した。「レースに身を任せていたら先頭に立っていた」。一時は入賞圏外に後退したが、5000メートル手前で帽子を取り、心とギアを切り替えて順位を上げた。

 1500メートルで8位に入った田中希実(21=豊田自動織機TC)とともに、女子中長距離で可能性を感じさせた。「ここからがスタート。もっと戦えるように、今後やっていきたい」。夢舞台での手応えと経験が、広中の進化を約束する。

 《新谷号泣21位》新谷がいいところなく21位に沈んだ。自らが持つ日本記録から2分3秒も遅い32分23秒87に終わり、取材エリアでは号泣した。「体調面を合わせられなかった。力不足なだけです」。12年ロンドン五輪9位。その後、引退、会社員生活を経て、2度目の舞台に上がった。五輪開催について「国民の理解が得られないなら意味がない」と発言するなど競技外でも積極的な姿勢を見せてきたが、力を出し切れなかった。

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