笑顔、笑顔の「金」大橋悠依 歴史的2冠に「すごくうれしい。まだ夢みたいで、実感がない」

[ 2021年7月28日 12:15 ]

東京五輪第6日 競泳女子200メートル個人メドレー決勝 ( 2021年7月28日    東京アクアティクスセンター )

<東京五輪・競泳>女子200メートル個人メドレー決勝、金メダルの大橋悠依(撮影・小海途 良幹)
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 競泳女子200メートル個人メドレーで大橋悠依(25=イトマン東進)が1位に入り、400メートル個人メドレーに続く今大会2つ目の金メダルを獲得した。

 競泳の日本女子で2個の金メダルを手にしたのは初めて。日本勢で金メダルを複数つかんだのは、男子平泳ぎで2004年アテネ、08年北京と2大会連続2冠に輝いた北島康介以来で、日本の女子選手が同一大会で金メダル2個を獲得するのは夏季五輪で初めてという快挙達成となった。涙を流して喜んだ400メートルとは一転、笑顔で優勝を喜んだ。

 「正直、すごい接戦になると思っていて、その中で金メダルと言われるとどうかな、と思っていたけど、最後は本当に体が止まっちゃっていたんですけど、何とか踏ん張れて、すごい女子で2冠は初めてなので、すごくうれしいです」

 最終泳法の自由形は、途中から息継ぎなしでエンジンをかけた。「勝っても負けても、何も後悔はないと言えるように最後泳ごうと思って、それがよかったかなと思います」と振り返り、「昨日(寺村)美穂さんが準決勝で落ちてしまって、でも、『私の分まで明日頑張ってきて』と声を掛けていただいたので、本当に個人メドレーのお姉さんの存在で、助けられて、泳げたなと思います」と、仲間でもあり、ライバルでもある寺村に感謝した。

 強敵だった米国勢や16年リオデジャネイロ五輪で2冠の女王ホッスー(ハンガリー)を抑え、2分8秒52で見事に1位。2冠で日本水泳界の歴史に名を刻んだ。「本当にまだ夢みたいで、実感がないですけど、この大舞台でいい自分の泳ぎができたのは自信になりますし、これまで本当にいろんな人にたくさん迷惑をかけてきたと思うが、それが少しは返せたかなと思います」。大学時代、極度の貧血に苦しみ、選手生命まで危ぶまれたが、支えてくれた方々へ向けて感謝の言葉を口にした。

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