プロゴルファー岡本綾子が“戦友”ソフト宇津木監督祝福「ハンデ乗り越え…頭が下がる」

[ 2021年7月28日 05:30 ]

東京五輪第5日 ソフトボール決勝   日本2ー0米国 ( 2021年7月27日    横浜 )

岡本綾子
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 プロゴルファーの岡本綾子(70=ダイワボウホールディングス)が30年来の付き合いとなる宇津木麗華監督(58)へ金メダルを祝福するメッセージを寄せた。ソフトボールの実業団でも活躍したゴルフ界のレジェンドはハンデを乗り越えた指揮官に感嘆、そして五輪競技復活も祈った。

 麗華、金メダルおめでとう。一緒に野球をテレビ観戦すると、あなたの戦術眼にたびたびうならされました。監督として、個人のパフォーマンスを引き出す力も優れていると感じていました。選手の打撃フォームを変えさせてパワーヒッターを育てていると、以前、言っていましたね。その成果が出たのではないでしょうか。日本のソフト界も、この五輪を境にしてパワーヒッターが増えるかもしれません。

 88年に来日した当初を昨日のことのように覚えています。私がソフトボールの実業団(ダイワボウ福井)でプレーしていた頃から親交がある宇津木妙子が「凄い子が来たのよ」と喜んでいました。実際、プレーを見たら、「何をやらせても一流になる」と感じたほど、全ての動きに華がありました。

 私も米ツアーを戦いましたが、異国の地でプレーするのは大変なことです。日本人がいくら優しいといっても、いろんなことがあったと思います。だから、日本代表監督は、選考会を経て選ばれたと聞きました。驚きました。彼女、日本語は達者ですけど、母国語ではありませんから、多少なりハンデがあるはずです。それなのに、プレゼンテーションを勝ち抜いて、東京五輪を率いる立場を射止めたのですから、頭が下がります。いずれにしても、出生した国と違う国を背負って戦う。その決意たるや、相当なものです。

 麗華はゴルフの腕もなかなかですよ。コースで「こっちは危険」と伝えると、そんなに練習をしていなくても、ちゃんと安全な方に打てる。左のスラッガーだったソフトと違って、ゴルフは右打ち。スコアは90前後かな。

 高崎のみんなと交流する中で、上野とも親しくなりました。実は彼女、打つ能力も飛び抜けています。時代が時代なら、とんでもない二刀流選手になっていたかもしれませんね。ゴルフも、そのへんの男子プロより飛距離が出ますよ。

 今回の金メダルが、若い子供たちの希望の光になること、そして、28年ロサンゼルス五輪での競技復帰につながることを、ソフトボール界のいちOBとして、願っています。(プロゴルファー)

 ▼プロゴルファー・渋野日向子(小学生時代はソフトボールに熱中、本人のインスタグラムで)涙止まりません。皆さんの笑顔すてきすぎます。本当におめでとうございます。

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