【玉ノ井親方 視点】貴景勝VS高安 先に当たり一歩早く攻めた方が有利

[ 2018年11月24日 08:21 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2018年11月23日    福岡国際センター )

頭から強烈な立ち合いをみせる貴景勝(右)(撮影・中村 与志隆)
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 貴景勝は碧山に右を差され、ちょっと押される場面はあったが、すぐに右、左と突いて再び間隔を空け、まわしを取らせなかったのが勝因だね。向こうも組むのを諦め、離れて突き返そうとしたけど貴景勝の圧力でバランスを崩し自分から土俵に落ちた。今場所の2人の勢いの差が出た一番だったね。

 これで優勝に王手。でも、高安もここにきて相撲内容が良くなっている。この日も当たった後に右からいなして、前に出て大栄翔の動きを崩した。自分から攻めていたのが良かったよね。24日の一番は、貴景勝は下から押し上げながら左からのいなしを狙うはず。高安は立ち合いで突き放した後に左を差してまわしを取りたいだろうね。2人とも優勝の経験がないから硬くなるのは仕方がない。いずれにしろ、先に当たって一歩早く攻めた方が有利な展開になる。(元大関・栃東)

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