多田修平7位 “2年目のジンクス”に苦しむ「スタートから中盤の加速が一切ない」

[ 2018年6月3日 18:28 ]

 関西のスピードスターが“2年目のジンクス”に苦しんでいる。陸上・布勢スプリント(鳥取市・コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場)男子100メートル決勝で、多田修平(21=関学大)は10秒40の7位に沈んだ。

 「スタートから中盤の加速が一切ない。(本来武器である)そこで勝負ができていない。今は全く自分の武器がない」

 予選は「タイムが出たと思ったけど」、10秒34(追い風0・4メートル)にとどまった。トンネルの出口がなかなか見えてこない。昨季、日本歴代7位の10秒07を出して大ブレーク。さらなるレベルアップへ、今季は新フォームに着手した。スタート直後に限り、ストライドを広げた。しかし、それで結果が出ず、5月から回転の速さで勝負する元のフォームに戻していた。

 今の形は、10秒07を出した昨年のフォームだが「体に染みついて、感覚が取れない」と、迷宮入り。昨夏の世界選手権王者のガトリンをも驚かせた爆発的なダッシュ力が影を潜めている。

 22日からの日本選手権の前に、15日から日本学生個人選手権がある。昨年は追い風参考記録(4・5メートル)ながら9秒94を出した舞台だ。

 「出場するつもりだけど、監督、コーチと相談したい。日本選手権まで練習にするか」

 群を抜く中盤までの加速だけでなく、さわやかさで明るいキャラクターは、100メートル戦線に不可欠。一刻も早い復調を願うばかりだ。

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2018年6月3日のニュース