キャバリアーズのスミスが前言撤回 スコアの勘違いを事実上認める

[ 2018年6月3日 12:06 ]

第2戦に備えて練習するキャバリアーズのスミス(AP)
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 NBAファイナル第1戦(5月31日)の第4Q終了直前、同点でありながらゴール下でのシュートを“放棄”してリングから遠ざかっていったキャバリアーズのJR・スミス(32)が2日、「24時間じっくり考えたが、あの時の自分がよく思い出せない」と語り、試合後に口にしていた「同点であることはわかっていた」という自らの発言を事実上、撤回した。

 場面は第4Qの残り4・7秒。キャバリアーズは116―117と1点を追っていたが、ジョージ・ヒル(32)がウォリアーズ側の反則で2本のフリースローを得ていた。しかしヒルは2本目を失敗。この時点でスコアは117―117の同点だった。

 ここでスミスは絶対不利な状況だったにもかかわらず、ウォリアーズのケビン・デュラント(29)を制してオフェンス・リバウンドをキープ。場所はゴールのすぐそばで、しかもデュラントはバランスを崩していた。リバウンドをキープしたあとすぐにシュートしていれば、キャバリアーズに“決勝点”がもたらされたかもしれない場面だった。

 ところがスミスは何を思ったのかドリブルをしてペイント内から出でミドルコートの方へ接近。それはまさに勝っているチームが時間をつぶすためにとる動きで、この日51得点を挙げたレブロン・ジェームズ(33)に怒鳴られて初めて向きを変えて右のコーナーにいたヒルにパスをしたが、ヒルがシュートを打つ前にタイムアップとなった。

 試合は延長の末にウォリアーズが124―114で勝利。キャバリアーズのティロン・ルー監督(41)は「彼(スミス)は1点勝っていると思ったのだろう」と語ったが、スミス本人は「同点なのはわかっていた。タイムアウトを取ろうと思った」と“過失”は認めていなかった。

 しかしABCテレビの映像にはスミスがジェームズに向かって「うちが勝っていると思った」と言っている場面が収められており、勘違いそのものよりも、ミスを認めようとしない?その態度に批判が集中。結局、第2戦前日の2日になってスミスは「よくわからないんだが、たぶんそう言ったんだと思う」と言葉を濁しながらも前言を撤回した。

 なおルー監督は第2戦でもスミスを先発させることを明言している。

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2018年6月3日のニュース