カヌー連盟 薬物混入で鈴木選手を除名

[ 2018年6月3日 18:31 ]

 日本カヌー連盟は3日、東京都内で総会を開き、昨年9月のスプリント日本選手権(石川県小松市)でライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入させ、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)から8年間の資格停止処分を科された鈴木康大選手(32)を除名処分とすることを決めた。理事会により提案され、総会員数の3分の2以上の賛成により可決された。

 石川県警は業務妨害の疑いで鈴木選手を書類送検する方針を固めている。日本連盟は当初、捜査の終了を待って処分を決定する方針だったが、混入の事実を全面的に認めていることなどから除名に踏み切った。日本連盟の古谷利彦専務理事は「今後、より緊張感を持ってアンチ・ドーピングに取り組む」と話した。

 総会では役職員だけを対象としていた従来の倫理規程を、3日付で選手も含めた「紀律規程」に刷新することを承認。紀律委員会を新たに設置し、五輪に3度出場したスプリント女子の中野(旧姓北本)忍氏(41)ら委員7人を選出した。

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2018年6月3日のニュース