千葉、ドン底から連覇!司令塔・富樫欠場もチーム一丸で栄冠

[ 2018年1月8日 05:30 ]

バスケットボール第93回天皇杯・第84回皇后杯全日本選手権最終日   千葉89―75三河 ( 2018年1月7日    さいたまスーパーアリーナ )

千葉―三河 第1クオーター、シュートを放つ千葉・西村
Photo By 共同

 男子決勝は千葉が三河を89―75で下し、2連覇した。5点リードで折り返した千葉は第3Qに29点の猛攻で突き放した。女子決勝はJX―ENEOSがデンソーに84―62で快勝し、5年連続22度目の優勝を飾った。MVPは男子がギャビン・エドワーズ(千葉)、女子は宮沢夕貴(JX―ENEOS)が受賞した。

 第3Qのスタート直後に、千葉の小野龍猛主将が勝負の流れを決定づけた。三河が2点差に詰め寄ったところで、1メートル98の日本代表の万能フォワードは3点シュート3本を立て続けに成功。「いい流れが来ていたので、畳みかけようと思った」。相手の逆襲ムードをくじき、一気に突き放した。

 大会前はドン底だった。年末年始のBリーグのA東京戦で2連敗。司令塔の富樫勇樹は左太腿を負傷し、今大会の欠場を余儀なくされた。大野監督は「ハーフコートで攻撃していたら並のチーム。走って、チームとして戦おう」と選手たちを鼓舞した。危機感から団結したチームはアシスト数で三河を10本上回る28本。全員で走って、ボールを回して勝ちきった。

 万全な布陣ではない中で、2連覇達成。小野は「チームとしてまとまれば強いことを証明できた。リーグ戦でも、これができれば成長できる」と胸を張った。次なる目標は昨季はプレーオフ1回戦で負けたリーグとの2冠だ。

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2018年1月8日のニュース