鈴木“ロッテ愛”で奪首!2週連続V&連覇で最下位球団にパワー送る

[ 2017年5月21日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストン・レディース第2日 ( 2017年5月20日    愛知県豊田市 中京ゴルフ倶楽部石野コース=6401ヤード、パー72 )

1番、ティーショットを放つ鈴木愛
Photo By スポニチ

 13位から出た鈴木愛(23=セールスフォース)が7バーディー、ボギーなしで、この日ベストの65をマークし通算10アンダーで単独首位に浮上した。勝てば自身初の同一大会連覇で2週連続優勝。同一大会連覇は15、16年伊藤園レディースのイ・ボミ以来。2週連続優勝は今年サイバーエージェント・レディース、ワールドレディース・サロンパスカップに勝ったキム・ハヌル以来。同時達成なら13年ニトリ・レディースのアン・ソンジュ以来史上2人目となる。

 左膝痛も何の。ど根性娘・鈴木が今季自己ベストの65を記録した。4番パー3は7Iで70センチにぴたり。6番は3メートル、7番は5メートルを沈めて連続バーディー。10番に続き15番も8メートルを沈めると16番パー5は残り22ヤードのアプローチを70センチに寄せて、17番は4メートルをねじ込み3連続バーディーを奪った。

 左膝にはテーピングを施した。「左(膝)をかばって途中から右(膝)が痛くなった。無理せずやろうと思って回ったら良かった」。無理に踏ん張らず膝を柔軟に使ってショットを制御した。

 パットで右にプッシュする癖が出ていたことから、先週のほけんの窓口レディースで今季初優勝を支えたピン型のエースパターからマレット型パターに変更。新兵器でチャンスをものにした。

 初日は13位止まり。自らを鼓舞するためプレーオフで涙をのんだ3週前のサイバーエージェント・レディース最終日と同じ黄色いウエアを着た。「あの時のリベンジの意味も込めて同じ服で“絶対いいスコアを出すぞ”という気持ちだった」。

 オフに沖縄で自主トレを行うなどプロ野球・ロッテの福浦和也内野手と親しい。昨年からマスコットのヘッドカバーを使うほどロッテの大ファンでリーグ最下位に低迷する現状に心を痛める。先週、福浦に「私も優勝するからそちらも頑張って」とメールを送り有言実行。「私が勝って少しでもロッテの成績が良くなれば」と今週もマリーンズにパワーを送る。

 逃げ切れば自身初の同一大会連覇と2週連続優勝。同時達成ならアン・ソンジュが13年ニトリ・レディースで成し遂げて以来史上2人目。快挙に挑む鈴木は「連覇も2週連続優勝も実力だけでなく運も必要。運を引き寄せられるようなゴルフをしたい」と語気を強めた。

続きを表示

2017年5月21日のニュース