桃子 引退も覚悟していた…3年ぶりV「優勝が近いようで遠く感じていた」

[ 2017年5月21日 18:57 ]

<ブリヂストンL最終日>優勝インタビュー後にピースサインをする上田桃子
Photo By スポニチ

 女子ゴルフの中京テレビ・ブリヂストン・レディースは21日、愛知県豊田市の中京GC石野Cで最終ラウンドが行われ、2位から出た上田桃子が8バーディー、1ボギーの65で回り通算16アンダーで逆転優勝。14年樋口久子森永レディース以来3年ぶりのツアー通算12勝目を挙げた。

 最終18番、グリーン奥のエッジからパターで8メートルをねじ込んだ。バーディーで3年ぶりの優勝を決めた上田は右手を突き上げて喜んだ。

 「優勝が近いようで遠く感じていた。大事な場面で自分らしくプレーできないことが多かった。それを克服できた。長くて暑くてきつい1日だけどやりがいがあった」。14年樋口久子森永レディース以来の日米通算12勝目。満足そうに話した。

 同組の首位・鈴木を1打差で追いかけた。「鈴木愛ちゃんはパットのランキングで常に上位。彼女がパットで1番なら私はショットで1番になればいいと思っていた。毎ショット内側に付けていこうと思った」。1番、7Iで2メートルに付けてバーディー発進。ボギーの鈴木を交わして首位浮上。2、3番でも2メートルに付けて3連続バーディー。10番ではグリーン右ラフから60度のウエッジで放り込みチップインバーディー。パー5の13番は第3打を1メートルにぴたり。14番は5メートルのパットを決めた。16番パー5でも1・2メートルに付けて伸ばした。

 地元熊本で4月に開催されたKKT杯バンテリン・レディースではプレーオフで西山ゆかりに敗れた。「熊本で勝てなかったダメージは大きなものだった」。どん底から立ち直っての勝利に「頑張らせてくれたコーチや皆さんに感謝したい」と話した。

 会見では「今年勝てなかったら辞めるつもりだった」と引退を覚悟していたとも明かした。念願の優勝を手にして「まだ頑張れっていうことかな」と最高の笑顔を見せた。

続きを表示

2017年5月21日のニュース