ナダル、ジョコに3年ぶり勝利で雄叫び「大事なのはタイトル」

[ 2017年5月14日 10:39 ]

ジョコビッチを下し、喜ぶナダル (AP)
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 赤土の王者の進撃が止まらない。13日に行われたテニスのマドリード・オープンの男子シングルス準決勝で、世界ランキング5位のラファエル・ナダル(30=スペイン)が同2位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)を6―2、6―4のストレートで下した。

 14年全仏オープン決勝で勝って以降は、7戦連続ストレート負けを喫していたライバルから3年ぶりの勝利。ナダルは左拳を突き上げて大きく雄叫びを上げた。「ノバクのような相手を倒すのは凄く自信になる。自分の進んでいる道が正しいことの証明になる」と誇らしく語った。

 ツアー最多となる50回目の対戦。強力なスピンを利かせたフォアハンドでジョコビッチを振り回し、バックハンドも深く威力あるボールを相手コートに突き刺した。第1セット、第2セットとも2度のブレークに成功。ジョコビッチのミスの多さも目立ったが、試合の主導権を握り続けた。

 レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドや元レアルのラウール・ゴンサレス氏、五輪体操女子金メダリストのナディア・コマネチさんらも観戦した注目の一戦。敗れたジョコビッチは「自分は最高の状態ではなかったが、ナダルのレベルはとても高かった。特に第1セットはやりたいようにやられてしまった」と完敗を認めた。

 今季クレーシーズンは、すでにモンテカルロ・マスターズ、バルセロナ・オープンを制しているナダル。「大事なのはタイトル。誰を倒したかじゃない」と衰えない闘争心を示し、14日の決勝では世界9位のドミニク・ティエム(23=オーストリア)と対戦する。

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2017年5月14日のニュース