ゴンザガ大、接戦制して初の決勝進出 八村は出場せず

[ 2017年4月2日 15:11 ]

決勝進出を決めて雄叫びを上げるゴンザガ大のウィリアムスゴス
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 男子バスケットボールのNCAAトーナメントは1日、アリゾナ州グレンデールのフェニックス大スタジアムに7万7612人の観客を集めて「ファイナル4」の準決勝を行い、日本の八村塁(1年)が所属しているゴンザガ大が77―73(前半45―36)で南カロライナ大に競り勝ち、この大会20回目の出場で初めて決勝に駒を進めた。

 ゴンザガ大はガードのナイジェル・ウィリアムスゴス(3年)がチーム最多の23得点をマーク。ポーランド出身のシェメック・カーノウスキー(4年)が13得点、八村と同じ1年生のザック・コリンズがベンチから出て14得点、13リバウンド、6ブロックショットを挙げるなど、2人のセンターがインサイドで奮闘して勝利に貢献した。

 試合はゴンザガ大が75―72とリードしていた後半の残り12・7秒に南カロライナ大がタイムアウトを要求。このあとゴンザガ大は相手の3点シュートを防ぐためにファウルゲームに持ち込み、残り3・5秒でガードのシンダリアス・ソーンウェル(4年)をフリースロー・レーンに立たせた。ソーンウェルは1本目を決めたあと2本目を意図的に外し、オフェンスリバウンドを確保して最後のフィールドゴールを狙ったが、ゴンザガ大はフランス出身のフォワード、キリアン・ティリエ(1年)がボールをキープ。南カロライナ大が狙った同点機をつぶして試合は終了した。

 今大会で西部地区の第1シードだったゴンザガ大は今季37勝1敗で決勝に進出。ベンチにいた八村はこの日出番はなかったが、日本から米国に渡った最初のシーズンで米国の大学選手にとって夢の舞台でもあるファイナル4の決勝にまで駒を進めた。

 準決勝の第2試合では南部地区の第1シードで過去5回の優勝を誇る北カロライナ大が東部地区を制したオレゴン大に77―76(前半39―36)で振り切って通算11回目の決勝進出。土壇場では相手のファウルゲームで得た2度のフリースローをすべて外したものの、どちらもオフェンス・リバウンドを拾って相手にボールを渡さず、幸運にも恵まれて勝者となった。

 北カロライナ大は今季32勝7敗でAP通信のランクでは6位。ワシントン州スポケーンにキャンパスがあるゴンザガ大は今季の成績でもAPランク(2位)でも北カロライナ大を上まわっており、3日の決勝では地元の大きな期待を背負って初優勝に挑むことになりそうだ。

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