女子平昌2枠も…三原が希望 憧れ真央と同じ10人抜き

[ 2017年4月2日 05:30 ]

フィギュアスケート世界選手権第3日 ( 2017年3月31日    フィンランド・ヘルシンキ )

演技を終え感極まる三原舞依
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 31日に女子フリーが行われ、SP15位の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)はフリー4位の自己ベストの138・29点、合計197・88点で5位と巻き返した。樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)は11位、本郷理華(20=邦和スポーツランド)は16位。五輪出場最大3枠獲得に必要な上位2選手の順位合計「13以内」に届かず、来年の平昌(ピョンチャン)五輪の日本女子の出場枠は2つに減った。

 三原はルッツ―トーループの連続3回転をきれいに決めると、SPで失敗した3回転フリップも確実に降りた。気持ちが高ぶり、涙がこぼれそうになるのを懸命にこらえながら滑った。「この大舞台にのせていただけて凄く幸せ。ショートが終わって考え直すことができました」。昨季は若年性突発性関節炎を患ってシーズン後半を棒に振った。今季躍進の原動力はスケートができる喜びを知ったこと。過信があったSPを反省し、原点に返った。優勝した2月の四大陸選手権で出した自己ベストを3・95点更新する138・29点。ノーミスでまとめた17歳に大歓声が降り注いだ。

 SPの後、ホテルに帰って泣いた。支えになったのは憧れの浅田真央がソチ五輪でSP16位と出遅れながらフリーで6位まで巻き返した伝説の演技。その動画を何度も繰り返し見た。「同じようにお客さんの心に響く演技ができたら」。フリーの技術点は優勝したメドベージェワに次いで2番手で、あの時の浅田と同じ10人抜きだった。

 「来年の五輪に出られる選手になりたい」。メダルにも、五輪3枠にも届かなかったが、三原の巻き返しが日本に希望の灯をともした。

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2017年4月2日のニュース