彩香 5バーディー首位タイ68 地元・静岡の熱い声援も力に

[ 2017年3月31日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第1日 ( 2017年3月30日    静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72 )

<ヤマハ・レディース葛城 第1日>8番、春風にスカートをフワりとなびかせティーショットを打つ渡辺彩香
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 地元・静岡出身でツアー通算3勝の渡辺彩香(23=大東建託)が5バーディー、1ボギーの68をマークし、申(シン)ジエ(28=韓国)と並んで首位スタートを切った。ジュニアの頃からラウンド経験を重ね、15年には通算2勝目を飾った思い入れの強いコースで2年ぶりの4勝目を期す。1打差の3位には藤田さいき(31=チェリーゴルフ)、ペ・ヒギョン(24=韓国)がつけた。

 15年の大会覇者が気合をみなぎらせた。渡辺は「(今季の)地元1戦目だし、もう一度この大会で勝ちたいと思っている。応援もたくさん来てくれていますし、いいプレーを見せたい、という思いがプラスになった」と笑顔で話した。

 持ち前の飛距離でバーディーを奪った。インから出て、1バーディーを奪った後に迎えた512ヤードの15番パー5。第1打を残り220ヤードまで運ぶと、第2打は3Wでグリーンを狙った。わずかにこぼれたが、軽々とスコアを伸ばし「明日は2オンできる」と自信をのぞかせた。

 熱海出身。家族や知人の見守る前での優勝に照準を合わせ、今週から1Wのヘッドを替えた。「球が上がりすぎるのが気になって」フェース面から奥に重心があったモデルから、よりフェース近くに重心があるモデルに変更。その結果、弾道は以前より低く抑えられ、平均飛距離は254ヤードと前戦までのデータと比較して5ヤード伸びた。「つられてアイアンのリズムも戻ってきて、不安がだいぶなくなった」。予期せぬ副産物もあり、フェアウエーキープ率71・43%、パーオン率77・78%も、それぞれ約22%、10%と向上。午後に風が強まったこともあり出場120人のこの日の平均スコアは76まで下がったが、渡辺は68を叩き出した。

 3度目の正直を誓う。ここ2試合は2位、6位で、いずれも最終日の優勝争いで競り負けた。「ショットさえ良くなれば、と思っていたので練習ラウンド、プロアマ後も納得いくまで練習しました。動画を撮ってスイングチェックしたことも改善につながった」とホッとした表情を見せた。

 第2日は優勝した15年と同じ雨予報。「雨への苦手意識はないです。ドライバーが良くなったのでキャリーで稼げる。雨もプラスになる」。最大の武器を取り戻し力強い言葉が続いた。

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