三原舞依 200点超え逆転V「跳び上がるほどうれしかった」

[ 2017年2月18日 22:56 ]

四大陸選手権第3日・女子フリー ( 2017年2月18日    韓国・江陵アイスアリーナ )

日の丸を背に笑顔の三原舞依
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 SP4位から逆転金メダルに三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)の笑みが弾けた。

 冒頭のルッツ―トーループの2連続3回転ジャンプを皮切りに、「シンデレラ」の曲に乗って計7つのジャンプ全てに成功。演技を終えると、胸の前で両手をギュッと握りしめ、何度もガッツポーズを繰り返した。

 得点もフリーの自己ベストを大幅に更新する134・34点。合計で200・85点とし、宮原知子、浅田真央、安藤美姫に続いて日本人4人目の200点超えを果たし「目標としていた200点台を達成できてうれしい。跳び上がるほどうれしかったんですが、キスクラでは跳び上がっちゃいけないと思って、バタバタしながら喜んでいた」と初々しい言葉で喜びを現し「自分が1位にいることが信じられない。夢のよう」と語った。

 15年12月、肩や膝など全身の関節が痛む原因不明の難病、若年性特発性関節炎を発症。当時は立っていることすらできなかった。昨季の後半は試合に出られず「1年前は四大陸選手権に出られるなんて思ってもいなかった」という。

 だが、シニアに転向した今季は全日本選手権で3位となり、今大会と世界選手権(3月、ヘルシンキ)の代表切符を獲得。今大会はエースの宮原が左股関節疲労骨折で欠場。平昌五輪の出場枠が懸かる世界選手権に不安を残していたが、上位の選手がミスで得点を伸ばせない中、「せっかく練習してきたので、ここでやってきたことを出せなかったら悔しい」と実力を発揮し、日本勢10年連続の表彰台も決める活躍。初出場初優勝は、日本女子では2008年の浅田真央以来の快挙ともなった。この優勝が、世界選手権、そして五輪代表入りへ大きなアピールとなったことは間違いない。

 まさに「シンデレラ」ストーリー。「病気を乗り越えて、努力してここまで来れてよかった」といいながらも「表現の面を、もっと上の選手を研究してレベルアップしたシンデレラを見せたい」ときっぱり語った。

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