タカマツ勝負強さで連覇 窮地も強気「負けない思いがある」

[ 2016年12月5日 05:30 ]

バドミントン全日本総合選手権最終日 ( 2016年12月4日    代々木第2体育館 )

優勝し、笑顔を見せる松友(右)と高橋
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 女子ダブルス決勝で、リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華(26)、松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)組が、米元小春(25)、田中志穂(24=ともに北都銀行)組を逆転の末、2―1で下して2年連続5度目の優勝を飾った。女子シングルス決勝ではリオ五輪ベスト8の山口茜(19=再春館製薬所)が佐藤冴香(25=ヨネックス)に0―2で敗れた。男子シングルスは西本拳太(22=中大)が初優勝した。

 終わってみれば、タカマツの勝負強さばかりが際立った。第1ゲームは「前衛松友、後衛高橋」の得意の型をつくらせてもらえずに落とし、第2ゲームも17―14から17―17に追いつかれたが、この窮地から強気の攻めに転じた。「強い人はここぞのところで負けないという思いがある。それが出た試合だった」と高橋。第2ゲームを意地で取り返して、相手に精神的なダメージを与えると、最終ゲームは一方的に支配した。リオ五輪決勝で劇的な逆転劇を演じた2人は3試合連続でフルゲームの熱戦を制して、日本一のタイトルを守った。

 国内では若手が成長し、世界も世代交代した中国などの新勢力が台頭している。次戦は2年ぶりの優勝を狙うスーパーシリーズ・ファイナル(14日開幕、ドバイ)。高橋が「いつ負けてもおかしくない状況」と気を引き締めれば、松友は「若い選手が出てきて新しい発見だったり、プラスもある」と前向きに受け止めていた。

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2016年12月5日のニュース