奈紗17歳プロデビュー「緊張した」も初バーディーがチップイン

[ 2016年11月12日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 伊藤園レディース第1日 ( 2016年11月11日    千葉県長南町 グレートアイランド倶楽部=6639ヤード、パー72 )

<伊藤園レディース初日>5番、笑顔を見せながらラウンドする畑岡奈紗

 降雨によるコースコンディション不良のためスタートが2時間半遅れた影響で日没サスペンデッドとなった。アマチュアで初めて日本女子オープンを制し、この試合がプロデビュー戦となる畑岡奈紗(17=フリー)は14番まで終了し3バーディー、1ダブルボギーの1アンダーで首位と3打差の暫定11位と好位置につけた。大山志保(39=大和ハウス工業)とテレサ・ルー(29=台湾)が4アンダーで暫定首位に立った。

 プロになってもスタート前のルーティンは変わらない。1番ティーに立った畑岡はフェアウエーに向かって一礼。ぴょんぴょんとジャンプしてからアドレス。ドライバーを振り抜くと球はフェアウエー中央で弾んだ。

 「スタートは緊張したし、寒かったのでいつも以上にジャンプした。(第1打は)結構飛んだ。ど真ん中でとりあえずホッとした」。推定飛距離270ヤードのビッグドライブで緊張が解けた。

 4番パー4では第2打をダフったものの、残り20ヤードのフェアウエーから54度のウエッジで放り込むチップインでプロ初バーディー。「ライン、高さは良かったけど、ちょっと強く入った。入れにいったわけではないけど」。思わず万歳して喜んだ。

 9番で第2打をグリーン右の池に入れてダブルボギーとしたが、11番で4メートル、13番で1・5メートルに付けて1アンダーに戻し「目標はパープレーだったので(ラウンドの)途中だけど良かった」と安どしたように笑った。

 前日はショットが右に出る傾向があった。「アドレスで力が入り右手が突っ張って(クラブを)上から握っていたので少し下から持つようにした」とグリップを修正。パー3以外の11ホール中10ホールでフェアウエーを捉えたティーショットが好スコアを支えた。3番で水たまりのできたバンカーから50センチに寄せるなどアプローチも光った。同組の鈴木は「常に落ち着いているし全体的にうまかった」と称えた。

 10月2日に日本女子オープンを制し同10日にプロ転向。その後は取材、表彰などが続き特にパットの練習量が不足しているという。8番、12番で1メートル強の好機を逃し「自己採点は70点。マイナス30点は8番、12番とかパットを決め切れなかったから」と反省していた。

 それでも首位に3打差の暫定11位は目標の予選通過どころか優勝も狙える。ラウンド中「畑岡プロ」と声を掛けられ「プロなんだなあと思った」と初々しい17歳だが、堂々たるプロ初ラウンドだった。

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