松山イライラ堅首 13番バンカー入れて…アイアン折っちゃった

[ 2016年11月12日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 三井住友VISA太平洋マスターズ第2日 ( 2016年11月11日    静岡県御殿場市 太平洋C御殿場C=7246ヤード、パー72 )

<三井住友VISA太平洋マスターズ2日目>18番、2オンを逃しのけぞる松山英樹

 首位から出た松山英樹(24=LEXUS)が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算13アンダーの131で単独首位をキープした。ティーショットをバンカーに入れた13番でイラ立ちからクラブを折る場面もあったが、すぐに気持ちを切り替え、世界ランキング7位の実力を発揮。上がり5ホールで4バーディーを奪い、後続との差を2打に広げた。 第2R成績

 高い理想を求めるからこその怒りだった。203ヤードの13番パー3。7Iでのティーショットをグリーン左手前のバンカーへ入れた松山は、イラ立ちを抑えきれない。地面に押しつけたクラブに体重をかけると、スチールシャフトがぽっきりと折れ曲がって使い物にならなくなった。「悔しくて体重を乗っけたら…。ちょっと自分の体重が重すぎましたね」。ギャラリーに最高のプレーを見せたいという思いが行き過ぎてしまった。

 それでも、バンカーからのアプローチを1メートルに寄せてパーセーブ。「今後あのようなことがないように、次からはミスショットをしても穏やかにいきたい」。猛省し、すぐに気持ちを切り替えてプレーに集中した。続く14番はピンまで123ヤードの第2打をPWで1メートルにつけてバーディー。15番はピンまで残り97ヤードの第2打をSWで50センチにピタリとつけ、16番は2メートルを沈めて3連続バーディーだ。18番でもバーディーを奪って上がり5ホールで4つも伸ばし、「良い形でフィニッシュすることができて良かった」と笑みを浮かべた。ホールアウト後は日本ゴルフツアー機構(JGTO)から事実確認をされて、そこでも反省の姿勢を示した。

 パーオン率は88・89%で全体5位、平均パット数は1・5625で7位とショット、パットともに前日から改善した。予選ラウンド2日間での131ストロークはデータが残る85年以降、宮本勝昌が00年に記録した130ストロークに次いで大会2番目の記録だ。「17と18番で(7Iを)使うかもしれないのに」。ラウンド途中とはいえ、クラブを1本失いながらの好スコアはまさに別格だった。

 日本ツアーで予選ラウンドを首位で通過するのは今回が5度目で、過去4度のうち3度は優勝している。アジア勢で初めて世界選手権シリーズを制したHSBCチャンピオンズからの2戦連続優勝へ、松山に死角は見当たらない。

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