【佐藤信人の目】豪州に似たコース、プレーしやすかった首位フレーザー

[ 2016年8月13日 16:37 ]

第2ラウンド、1番でバーディーを奪い、声援に応える池田勇太

リオデジャネイロ五輪ゴルフ

(8月12日)
 オーストラリアのフレーザーが2日目もスコアを伸ばして単独首位を守った。このコースはバーディーを取りやすいホールと、難しいホールがはっきりしている。フレーザーは飛距離は出ないため、難しいホールでは無茶な攻め方をせず堅実にパーを拾い、やさしいホールでこつこつとバーディーを重ねている。もともとパットがうまい選手で、この2日間も抜群のタッチを見せている。

 コースを設計したギル・ハンス氏はオーストラリアのメルボルン近辺のコースを参考にしたとコメントしていた。確かに砂地の上に作られていること、バンカーの形状、フェアウエーに起伏があること、グリーンが高い位置にあることなどオーストラリアのコースに似た特徴を持つ。メルボルンに住むフレーザーにとってはプレーしやすいコースなのかもしれない。

 初日に出遅れていた池田は巻き返した。第1ラウンドはチャンスを作りながら17番までバーディーがなかったが、この日は出だしの1番で取れたことで弾みが付いた。練習ラウンドも初日もショットの調子はずっと良かった。それがようやくスコアに結びついた感じだ。池田がラウンドした朝方は風が強かったし、途中で大雨にも見舞われた。それでも何とか耐えたことも評価できる。

 片山は2日続けて苦しいラウンドになった。このコースは後半の11番から14番に難しいホールが並ぶ。片山は初日も13番で第2打をブッシュに入れてダブルボギーをたたいた。2日目は11番でダブルボギーが出てしまった。リズムに乗りきれない展開となっている。(プロゴルファー)

 ◆佐藤 信人(さとう・のぶひと)1970(昭45)3月12日、千葉県生まれの46歳。ネバダ州立大卒。93年プロ転向。国内ツアーでメジャー3勝を含む通算9勝。欧州ツアーに参戦するなど海外経験も豊富。今年3月に日本ゴルフツアー機構(JGTO)理事に就任。1メートル79、75キロ。

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