辻沙絵 ハンドボールで培った前向きさ「自分を障がい者と思ったことはない」

[ 2016年7月17日 10:55 ]

パラリンピックの咲きにある夢を語る辻沙絵
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 辻自身は子供の頃から「自分を障がい者だと思ったことは一度もなかった」という。両親はもちろん、周囲もそんな辻を温かく見守ると同時に、時には厳しく接してきた。

 函館の本通中時代には片手でボールをキャッチして投げるトレーニングに初めて本格的に取り組んだ。最初のうちはなかなかうまくいかず、自分のミスで相手に点を取られることも多かったが、ハンドボール部の小林礼先生は「現実から目を背けないでできるまでやりなさい」と一切の妥協を許さなかったという。

 一緒に入部した17人のうち卒業まで残ったのはわずか7人だけ。障がいのあることを理由にしない前向きな性格はこの3年間で培われた。辻は今でも小林先生への感謝を忘れていない。

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