レスリング日本代表、金“トリ”のユニ!強力アイテムで羽ばたく

[ 2016年7月17日 08:40 ]

リオ五輪レスリング女子日本代表の壮行会で、笑顔を見せる(左から)登坂、吉田、伊調

 “霊長類最強女子”が4連覇をトリにいく!レスリング日本代表がリオデジャネイロ五輪で着用するシングレット(試合着)が「鳥」をテーマにしたデザインであることが16日、明らかになった。五輪ごとに仁王像、昇り竜、虎と変遷してきたが、今回もインパクト十分なものとなりそうだ。女子53キロ級代表の吉田沙保里(33=フリー)ら女子代表6選手はこの日、名古屋市内で行われた至学館大の壮行会に参加。約1300人の出席者を前に全階級金メダル獲得を誓った。

 鳥だ!

 飛行機だ!

 いや、サオリ・ヨシダだ!

 コパカバーナのビーチに寝そべる人々が空を見上げて驚くかもしれない。4年前は大阪のおばちゃんも真っ青の虎顔面。十分過ぎるインパクトと結果を残した日本代表が、鳥をあしらった試合着でリオに乗り込むからだ。

 至学館大の壮行会に出席した日本協会の高田裕司専務理事は「十二分に考えた傑作!」と自信満々に語った。ワシやタカのような猛禽(もうきん)類か、きらびやかで美しい孔雀(くじゃく)か、はたまた鳥類最大級のダチョウなのか。詳細は明かされなかったが、なんだか凄そうという期待感だけがやたらと膨らむ。

 本来は22日に代々木競技場第1体育館で行われる協会の壮行会でお披露目される予定だった。ところが図柄ではなく、形状的に国際基準を満たさない箇所があることが分かって急ピッチで修正中。22日に間に合うかはまだ流動的だという。

 吉田も伊調馨(32=ALSOK)も04年アテネ大会は仁王像、08年北京大会は昇り竜、そして前回12年ロンドンでは虎デザインで3連覇をトラえた。今回は女子代表6人全員が至学館大出身か在学中。この日の壮行会では伊調が「さらっと金メダル獲ってきます」と断言して喝采を浴び、吉田も「全員で金メダルを獲ってきます」と宣言した。大勢の激励に「金メダルを獲って恩返しする」と誓った霊長類最強女子。4連覇の重圧と日本選手団主将の責任を背負い、羽ばたく姿を見せられるのか。

 【レスリング代表過去の五輪ユニ】

 ☆仁王像(04年アテネ、金2銀1銅3) 胸から太腿にかけて阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の仁王像(金剛力士像)。当時の富山強化委員長は「五輪では技術でも体力でもなく、気が大事!」

 ☆昇り竜(08年北京、金2銀2銅2) 体側から正面にかけて金色の竜が飛ぶ。高田専務理事は「竜は守り神であり、北京五輪が行われる中国を象徴するものでもある」と説明。

 ☆虎(12年ロンドン、金4銀0銅2) 胸の部分に牙をむいた金色の虎の顔が配され、全体に虎柄があしらわれている。高田専務理事いわく「アジア最強、最速の動物。虎になれ!という思い」

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