ベラルーシのカヌー選手など五輪参加禁止、薬物問題が拡大

[ 2016年7月17日 17:59 ]

 国際カヌー連盟(ICF)は16日、組織的なドーピングがあったためベラルーシ、ルーマニアのスプリントチームに1年間の資格停止処分を科したと発表した。両チームはリオデジャネイロ五輪の参加を禁じられる。五輪開幕を目前に控え、薬物問題によるチーム単位の出場禁止は、陸上のロシアや重量挙げから拡大する事態となった。

 2012年ロンドン五輪のスプリントで複数のメダルを獲得したベラルーシは男子5選手の違反が発覚した。今年初めのフランス合宿中に使用し、ドーピングで刑事罰も科される同国の警察などが動いている。ルーマニアは4月の抜き打ち検査で、今年から禁止薬物に指定されたメルドニウムに11選手が陽性反応を示した。

 2チームの不参加で空く五輪出場枠は、ICFが国際オリンピック委員会(IOC)と協議した上、18日までに再配分する。ICFのペルレナ会長は「不正を排除するために、あらゆる手段を尽くしていく」との声明を発表した。(共同)

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2016年7月17日のニュース