松山また予選落ち 全米オープンに続き…パット苦戦8オーバー

[ 2016年7月17日 05:30 ]

18番、ティーショットを曲げてうなだれる松山

米男子ゴルフツアー 第145回全英オープン第2日

(7月15日 英国トルーン ロイヤルトルーンGC=7190ヤード、パー71)
 75位から出た松山英樹(24=LEXUS)は1バーディー、8ボギーの78と崩れ、通算8オーバーの111位で予選落ちした。12位から出て74で回った池田勇太(30=日清食品)は通算イーブンパーの27位、77の市原弘大(34=フリー)は通算4オーバーの67位で予選を通過。13年大会優勝のフィル・ミケルソン(46=米国)が69で通算10アンダーに伸ばして首位を守った。16日には第3ラウンドが行われ、池田は78で通算7オーバー、市原も78を叩いて通算11オーバーとスコアを落とした。

 強い雨風にスコアもメンタルも翻弄(ほんろう)された。松山は全英オープン4度目の出場で自身初の予選落ち。全米オープンに続くメジャー2戦連続予選落ちも初めてで「悔しいですね。自分の今のゴルフがそのまま出てしまっている」と振り返った。

 5番パー3はティーショットを手前3メートルにつけてバーディーが先行。しかし、6番でピン左手前10メートルからのバーディートライが下り傾斜を伝って反対側のカラーまで出ると、返しの4メートルも決まらず3パットのボギーだ。「あのボギーで流れが悪くなった」と名物ホールの8番パー3も3メートルのパーパットを外してボギーとスコアを落とした。

 後半は目に見えてアイアンショットに精彩を欠いた。10番は1Wをフェアウエー中央に置いたが、第2打をグリーン奥に外すと、アプローチをミスして3打目でグリーンに乗らずボギー。「普通のパーで終われば良かった」と悔やんだ。11番は1Wを大きく右に曲げて隣接する線路に打ち込んでOB。このホールと次の12番でもボギーを叩いた。通算5オーバーで迎えた16番パー5はバーディーで予選通過圏内に入ることができたが、第3打をグリーン左手前バンカーに入れるなど手痛いボギー。「アイアンショットは昨日も今日も良くない。バンカーに入れているようでは話にならない」と首を振った。

 5月に新しいアイアンを導入し、それに伴いスイングも微調整。日本勢初のメジャー制覇を見据えさらなる精度を求めての決断だが、以降はショットがばらつき予選落ちを繰り返す。第2ラウンドのパーオン率は28%と厳しい数字で、「技術的な原因もあるがこれだけ結果が出ていないと精神的にもどんどん悪いように考えてしまう」とため息をついた。

 2週後にはメジャー最終戦、全米プロ選手権が迫る。「しっかりと何をしないといけないかを考えて次につなげたい」。リオデジャネイロ五輪辞退の分まで期待された大舞台での屈辱を乗り換え、自分らしさを取り戻すためにも前を向いて進む。

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