日本、逆転勝利締め!鍋谷・田代・島村の控え組がアピール

[ 2016年5月23日 05:30 ]

<日本・オランダ>オランダに勝利し、ガッツポーズする木村(中央)

バレーボール女子リオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選最終日 日本3―2オランダ

(5月22日 東京体育館)
 既に4大会連続の五輪切符獲得を決めていた世界ランキング5位の日本は同14位のオランダと対戦し、3―2で競り勝った。5勝2敗の勝ち点14でアジア最上位の3位となった。島村春世(24=NEC)が15得点、鍋谷友理枝(22=デンソー)が11得点と活躍。チーム一丸で最終戦を飾った。

 真鍋ジャパンは木村や長岡だけじゃない。既に五輪切符獲得を決めた日本は、これまで出場機会の少なかった選手がコートに送り出されると、期待通りの活躍で逆転勝利に貢献した。

 初先発となった1メートル76のアタッカー鍋谷は「チームのために何ができるか考えてプレーした」と1メートル90前後の選手が並ぶオランダのブロックに臆することなく立ち向かった。広角に打ち分け、フェイントも織り交ぜて11得点。力ではなく技で対抗した。

 今年から代表入りし、今大会初先発のセッター田代は第4セットの競り合いの場面で、センター島村を積極的に使って得点を重ねた。これまで大事な場面では、木村や長岡のサイド攻撃に頼ることが多かったが、センター陣を使う多彩なトスワークが光った。

 田代のトスにも助けられ、これまであまり目立つことがなかった島村は得意の移動攻撃を中心に15得点した。ブロックもチーム最多3本を決め「相手の高さに対し、チーム力で勝てて良かった」と喜んだ。

 新たな戦いは始まっている。今予選は14人登録だったが、五輪本番は12人。今回直前で外れた大竹里歩、江畑幸子らを含めた19人が6月9日に開幕するワールドGPでテストされ、絞り込まれていく。ここから五輪メンバーを懸けたサバイバルレースだ。

 日本は目標とした五輪切符は獲得したものの、格下のタイに大苦戦するなど決していい内容ではなかった。攻守に課題は多い。真鍋監督は選手が同席した会見で「最終予選のようなバレーをしていては本大会のメダルはまず無理です」とあえて言った。選手間の競争心をあおって、チーム力の底上げを図っていく。

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2016年5月23日のニュース