錦織 マスターズ初制覇ならず…世界1位ジョコビッチに完敗

[ 2016年4月4日 03:36 ]

マイアミ・オープン男子シングルス決勝で世界1位ジョコビッチと対戦した錦織(AP)

 テニスのマイアミ・オープン最終日は3日(日本時間4日)、米フロリダ州マイアミで男子シングルス決勝が行われ、第6シードで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は世界1位で第1シードのノバク・ジョコビッチ(28=セルビア)に3―6、3―6のストレートで敗れ、マスターズ大会初優勝はならなかった。

 第1セット、いきなりジョコビッチのサービスゲームをブレークした錦織だが、続く第2ゲームでブレークバックを許してしまう。さらに第6ゲームもブレークを許し、すぐにブレークバックしたものの、第8ゲームでまたもブレークを許し、続く第9ゲームをキープされて3―6で押し切られた。

 続く第2セットは自身のサービスゲームをいきなりブレークされる苦しい立ち上がり。第7ゲーム途中には左膝を痛め、第8ゲームまでの間にメディカルタイムアウトをとって治療を受けたが、その後はやや精彩を欠き、ブレークのチャンスをつかめないまま、3―5で迎えた第9ゲーム、2度のマッチポイントをしのぐもブレークされて3―6。無念のストレート負けとなった。

 錦織とジョコビッチの対戦成績はこれで2勝7敗。14年の全米オープンで準決勝で勝利した後は6連敗となった。ジョコビッチは3年連続6度目の優勝。4大大会に次いで格が高いマスターズ1000で通算28勝目となり、ラファエル・ナダル(29=スペイン)と並んでいた最多勝利で単独トップに立った。

 錦織はマスターズ1000での決勝進出は14年5月のマドリード・オープン以来2回目。前回はラファエル・ナダル(スペイン)と対戦し、第1セットを先取しながら負傷で試合途中で棄権。今回は世界1位の“壁”に阻まれた。

 ▼錦織圭の話 ジョコビッチは守備がすごいし、ブレークするのが難しい。自分のサーブが入っていなかったのでキープするのがかなり難しかった。風もあって自分のやりたいようなプレーができなかった。現状では彼に弱点はない。

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