彩香“優勝者特典”利用も連覇ならず…「悔い残る」3位

[ 2016年4月4日 05:30 ]

5番でバンカーに入り悔しがる渡辺

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城最終日

(4月3日 静岡県袋井市 葛城ゴルフ倶楽部山名コース=6568ヤード、パー72)
 4位から逆転で大会連覇を狙った渡辺彩香(22=大東建託)は6バーディー、2ボギーの68とスコアを伸ばしたものの及ばず、通算5アンダー、283で首位と4打差の3位で大会を終えた。66をマークした李知姫(37=韓国)が通算9アンダーまで伸ばして今季初優勝、日本ツアー通算20勝目を挙げた。

 最終18番パー5。1・5メートルのバーディーパットがカップの横をすり抜けると、渡辺は苦笑いを浮かべて天を仰いだ。決めれば2位に並んだが3位に終わり、「今は悔しさしか残っていない」と唇をかんだ。

 1番で2メートル、2番で3メートルを沈めて連続バーディーと幸先の良い出だしだった。だが、3番パー5で手前10メートルから3パットのボギー。「(首位に)追いつけなかったら、これが悔いの残るボギーになるねとキャディーさんと話していた」と語ったように、飛ばし屋にとってパー5でスコアを落としたことは痛かった。

 前年度優勝者はコースに隣接する宿泊施設の「北の丸」を利用できる特典があるが、これまでは誰も宿泊したことがなかった。今回、渡辺がその特典を初めて利用。「移動に時間がかからないのが良い。ご飯もおいしいし、温泉にも漬かっています」と話していた。周囲にも「絶対に勝ちたい」と漏らすなど、連覇に懸ける思いは強かった。

 今季は最終日に追い上げながら優勝をつかみきれない試合が続いている。「良いプレーをしているだけに、こういう展開は悔いが残る」と巻き返しを誓った。

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2016年4月4日のニュース