国枝まさか…初の初戦敗退、連覇記録途切れる 全豪OP車いすの部

[ 2016年1月27日 11:45 ]

試合後に取材を受ける国枝慎吾

 全豪オープンの車いすの部男子シングルスで、第1シードの国枝慎吾(31=ユニクロ)がまさかの初戦敗退を喫した。ゴードン・リード(24=英国)に3―6、6―7のストレートで敗れ、14年の今大会から続いていた4大大会シングルスの連覇が途切れた。

 「仕上がりは悪くなかったが相手の強打に常に押された。第2セットはリードしていても、こちらのペースになっていなくて居心地が悪かった」。ゴードンには前週大会の決勝で勝っていたが、第1セットを落とすと、第2セットもブレークするたびに追いつかれた。そのままタイブレークにもつれこむと、次々に強打を浴びせられ、1―7と差をつけられた。

 全豪だけでなく4大大会を通じても初めての初戦敗退。昨年末に体調を崩し、2試合予定していた前哨戦は1試合に減ったが、それを言い訳にはしなかった。「十分勝てる準備はしてきた。それだけにショックはでかい」

 昨年12月のマスターズでも27歳のヨアキム・ジェラール(ベルギー)に敗れている。31歳の王者は「この半年ぐらいで一段階上がってきた」と20代の成長をあらためて実感。今年は3連覇が懸かるパラリンピックイヤー。「これを糧にしないとリオもこのままいきかねない。自分も何か変化が必要。覚悟を固めないといけない」と危機感を募らせた。

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2016年1月27日のニュース