フェデラー準決勝一番乗り 4大大会最多勝利302勝目に

[ 2016年1月27日 05:30 ]

ベルディハをストレートで破ったフェデラー(AP)

全豪オープン第9日

(1月26日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 世界6位が相手でも力の差が際立った。フェデラーは「第1セットが流れを決めた。そこを取ったことで相手のエネルギーも少し落ちた気がする」と事もなげに振り返った。59分を要した第1セットをタイブレークで粘り勝つと、第2セット以降はプレーにも余裕が出てストレート勝ちした。

 今季初戦のブリスベン国際では風邪をひいた影響もあり、決勝でラオニッチ(カナダ)に敗れた。しかし体調も戻った今大会は危なげない。18度目の4大大会制覇について聞かれると「それが現役でいる理由の一つ。自分にとっては凄く大きい」とタイトルへの執念をのぞかせた。

 今季は新コーチを迎えた。元世界1位のステファン・エドベリ氏(50=スウェーデン)に代わり、現役時代に対戦経験もある元世界3位のイワン・リュビチッチ氏(36=クロアチア)がチームに加入。フェデラー自身は否定するが、ジョコビッチの友人でもある新参謀の招へいはジョコビッチ対策の一環と見られている。

 歴代最多の4大大会勝利数を302勝まで伸ばしたフェデラー。誰もが認めるレジェンドは新たな試みを続けながら、ジョコビッチとの準決勝に臨む。

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2016年1月27日のニュース