臥牙丸 闘病中の母に贈る初金星 喉輪耐えて日馬押し出し

[ 2015年5月20日 05:30 ]

日馬富士(左)を押し出しで破った臥牙丸

大相撲夏場所10日目

(5月19日 両国国技館)
 平幕の臥牙丸が横綱・日馬富士を下し、初金星を挙げた。呼吸が合わず仕切り直した立ち合いで喉輪を食らったが、それに耐えると右で強烈におっつけた。「入った、と思った」。後退した横綱に左、右と突いて押し出し。興奮で顔を紅潮させ「(館内に舞った)座布団が頭に当たるかと思った。気持ちいい。夢みたい」と喜んだ。

 小結まで昇進した男が昨年秋から3場所十両で苦闘した。一時は「終わったと思った」が、大好きな酒を断ち、稽古量も増やして最大218キロまで膨れあがった体を10キロ以上絞った。その努力が報われ「十両に上がった時、(11年秋に)把瑠都に勝った時に次いで3番目にうれしい」と笑いが止まらない。母国ジョージアで腎臓を患って闘病中の母・ニノさん(51)も「喜んでくれる」とほほ笑んだ。明るいキャラで人気の「角界のガガ様」は帰り際、大勢のファンに囲まれ「ガガちゃん、おめでとう」と祝福された。

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2015年5月20日のニュース