縁起のひつじ年!葛西、2月世界選で「金」…平昌へつなげる

[ 2015年1月2日 11:33 ]

今年の世界選手権、3年後の平昌五輪での「金メダル」を誓う葛西紀明

 レジェンドからの“金”賀新年――。ノルディックスキー・ジャンプ男子のソチ五輪個人ラージヒル銀&団体銅メダリストの葛西紀明(42=土屋ホーム)が2015年の元旦を迎え、新春特別インタビューで新年のの誓いを立てた。書き初めでは「金」としたためたレジェンド。2月の世界選手権(スウェーデン・ファルン)、さらに3年後、自身8度目となる18年平昌冬季五輪でも悲願の「金メダル」を目指す。

 ――2014年はソチ五輪で大活躍。その後は講演やテレビ出演などで多忙な1年だった。

 「最高の年でした。ソチは時間がたった感じ。忙しさは予想していましたが、金メダルを獲ってこうなるかなと思っていました。あんなに盛り上がっていただきありがたい。うれしいです」

 ――昨年11月のW杯個人第3戦(ルカ・フィンランド)で42歳5カ月の最年長優勝記録を更新。

 「今シーズンはモチベーションこそ下がっていないけど(ソチで)メダルを獲れた満足感はあった。いろんな行事でトレーニングも少なかった。でも、こんなに飛べるのは不思議に思う。昨季の調子を維持し、そのリズムに乗って今年も頑張りたい。これまでのシーズンみたいに意気込みすぎないで余裕がある」

 ――今年2月には世界選手権がある。12年前、未(ひつじ)年の03年は個人銅2、団体銀の3つのメダルを獲得した。

 「意識はしてなかった。未年にあやかっていい成績が出れば。それもまた運命かな。(03年は)02年ソルトレークシティー(五輪)でだいぶ挫折していたが、フィンランドのコーチが来てから成績が上がった。あの時が転機。オレもまだまだできると。世界で通用すると思えた年だった」

 ――世界選手権では男女混合団体で金メダルのチャンスが十分にある。

 「もちろんそうなればいい。(伊藤)有希と一緒に金メダルを獲りたいです。金メダルを獲るのは厳しいけど、五輪のメダルで銀や銅は見飽きた。金が欲しいなって思う」

 ――18年平昌五輪も金メダルを目指す。

 「ルールやマテリアル、飛び方も変わってくる。今は今。3年後はどんな流れになるか分からないが、その流れに乗れれば金メダルも見えてくる」

 ――金メダルを妻・怜奈さんにも見せたい?

 「僕が世界で戦うため、よく支えてくれている。札幌で走る時は一緒。体のケアもしてくれる。(手料理の)スープは毎日飲みたい。冬は試合もあってカロリーを気にしているので、飽きないようにいろんな味のものを作ってくれる。(W杯の)最終戦には呼ぼうと思う」

 ――W杯での目標は。

 「もう少し優勝回数を重ね、総合優勝に絡めるようになりたい。もちろん札幌で勝ちたい。地元で勝ったことがないので札幌のW杯にはたくさんの方に足を運んでもらい、目の前で豪快できれいなジャンプを。優勝するところを見せたい」

 ――2026年、札幌冬季五輪が開催される可能性もある。

 「50歳まで現役を考えていたが、54歳まで頑張ろうかな。(競技人生で)日本でやるのは(98年長野の)1度だけと思ったが、2度目の五輪があれば。ケガや故障がなければ目指したい」

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