藤田 レジェンドになる!45歳逆転賞金王へVが絶対条件

[ 2014年12月4日 05:30 ]

プロアマ戦9番、第2打を放つ藤田

 レジェンドパワーで賞金王は頂く。男子ゴルフツアーの最終戦、日本シリーズJTカップは4日、東京よみうりCCで開幕する。賞金ランキング2位から2年ぶりの賞金王を見据える藤田寛之(45=葛城GC)は大会前日の3日、プロアマ戦に参加。同世代の葛西紀明(42=土屋ホーム)の活躍に刺激を受けており、過去に3連覇を達成した得意大会で逆転キングを狙う。

 ベテランは静かに闘志を燃やしていた。藤田は賞金王への意気込みを問われると「興味ありますね」と笑顔を交えて話す余裕っぷり。「ハードルは高いがチャンスがある以上、そこを目指したい」と賞金ランキング1位の小田孔に“宣戦布告”した。

 10年から大会史上初の3連覇を達成し、12年には賞金王にも輝いた。まさに日本シリーズのレジェンドともいえる藤田だが、自身は別のレジェンドから刺激を受けている。スキー・ジャンプの葛西紀明が自身の持つW杯最年長優勝記録を塗り替えたことをニュース番組で知り、「凄いですね」と発奮。「奥さんが若い。レイチェル(怜奈夫人の愛称)。いいですね~、うらやましい」とジェラシー?を抱きながらも「追求する部分は似ている」と同世代のアスリートに共鳴するものを感じていた。

 過去に40代以上で賞金王に輝いたのは尾崎将司(88~90、92、94~98年)と尾崎直道(99年)だけ。複数回の達成はジャンボ尾崎のみで、藤田が2度目の栄誉を勝ち取れば史上2人目の快挙となる。

 懸念されるのは今オフから続く左肩痛だが、今週も炎症を抑えるための注射を打ってきた。「お医者さんにも言われたけど、心配なのは寒さ」と警戒しており、初日は雨で気温が下がる予報を受け、患部を温めるためにサポーターを巻くなどの対策を施すという。

 賞金王戴冠には優勝が絶対条件で「最初は第1集団か第2集団にいて、3日目には第1集団にいたい。最後に必死で抜ければ」と展望を語った。昨年は初日の出遅れが響いて8位。今年は初日から飛ばし、最後に東京よみうりの女神を振り向かせる。

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2014年12月4日のニュース