卓球日本女子48年ぶり金王手!第5戦でエース佳純が決めた

[ 2014年9月30日 05:30 ]

最終試合でシンガポールを破って決勝進出を決め、タッチして喜ぶ石川(左)と福原。中央は平野早

仁川アジア大会第11日

 卓球女子団体準決勝で日本がシンガポールを3―2で下して決勝進出を決めた。第2試合では石川佳純(21=全農)がロンドン五輪3位決定戦で敗れたフェン・ティアンウェイ(28)をフルゲームで撃破。2―2で迎えた第5試合でも石川が勝負を決めた。優勝した66年バンコク大会以来の銀メダル以上が確定した。5月の世界選手権に続き、決勝で最強の中国と相まみえる。男子団体の日本は準決勝で中国に敗れて32年ぶりの銀メダル以上はならず、銅メダルに終わった。

 シンガポールの粘りを石川が断ち切った。2勝を挙げてチームを決勝に押し上げるとガッツポーズ。「凄くうれしいです。フェン選手にも久しぶりに勝つことができました」と二重の喜びに浸った。

 第2試合で激突したフェンにはロンドン五輪の3位決定戦で敗れ、今年6月の荻村杯ジャパン・オープン決勝でも苦杯をなめていた。しかし、この日はフェンの強打にも力負けせず打ち勝った。「ラリーで得点できる回数が増えた。相手が打ってきても取れるし、強いドライブが前より怖くなくなった」。

 直前合宿などでは練習の3分の1をパワーのある男子と打ち合ってきた。その成果を感じながらエース対決を制した。平野、福原が敗れ、最後に再び出番が回ってきたが「世界選手権のオランダ戦もあったので」と動じなかった。

 5月の世界選手権では福原不在のチームを引っ張って準優勝に導いた。2―0から追いつかれて第5試合で勝負を決めた準々決勝の経験がこの日は生きた。一回り大きくなった姿を示して、いざ決勝戦。再び難攻不落の中国が待ち構えている。

続きを表示

この記事のフォト

2014年9月30日のニュース