アジア大会開会式に非難続く　閉会式概要の発表会見で

　仁川アジア大会の組織委員会は３０日、閉会式（１０月４日）の概要を説明する記者会見を開いたが、開会式に続いて式典を統括する林権澤監督や演出担当のチャン・ジン氏に韓国メディアから批判的な質問が続出した。１９日の開会式が芸能人を前面に出した内容だった点を非難したものだが、演出側は釈明と同時に報道陣の攻撃的な姿勢に疑問も呈した。

　開会式では広報大使を務める韓流グループ「ＪＹＪ」らが次々にステージに立ったほか、スポーツとは関係の乏しい女優のイ・ヨンエさんが聖火をともした。

　チャン・ジン氏は組織委が出演者を決めたとし「市民や才能ある若い文化人も多数出演した。皆さんはそこに目を向けていない」と語気を強めた。「十分な予算がなかったし、準備期間も短かった。与えられた条件で力は尽くしたし、閉会式も惜しみなく出し切る」とも述べた。極秘だった聖火点火者が開会式前夜に報じられたことに、林監督は「メディアに裏切られた」と嘆いた。

　閉会式には男性アイドルグループ「ＢＩＧＢＡＮＧ（ビッグバン）」が予定通り出演するというが、チャン・ジン氏は「（当初案から）皆さんのご意見を取り入れた部分もある」と話した。（共同）