“対決前夜眠れず”白鵬 後輩を評価「顔、体つき本当の怪物」

[ 2014年9月30日 05:30 ]

<白鵬一夜明け会見>14度満員御礼となった秋場所の大入り袋を手にする白鵬

大相撲秋場所千秋楽から一夜明け

 千代の富士に並ぶ史上2位の31度目の優勝を果たした横綱・白鵬は29日午前、東京都墨田区の宮城野部屋で会見した。千秋楽まで賜杯を争った逸ノ城について「一気に来ましたね。それが時代なのかな。怪物が出ましたね。顔つき、体つきが本当の怪物」と評価。

 直接対決で勝った14日目の前夜について「午前0時半ごろ布団に入ったけど深夜にハッと目が覚めた。今まで経験したことのない緊張があった」と明かす一幕も。その上で「来場所が“うそか本当か”が証明される正念場。見守っていきたいね」と三役昇進が濃厚となっている21歳の成長にエールを送った。

 さらに新入幕と対戦して敗れた他の横綱大関陣に対しての苦言も。自身は出し投げで逸ノ城を転がしただけに「横綱大関が情けなかった。いったいどうなってるの?」と喝を食らわせた。

 この日午後にはモンゴルに帰国。短い期間ではあるが母国の空気を吸って英気を養うつもりだ。次なる目標は史上1位の大鵬のV32だけ。「勝つこと、優勝すること、No・1になることは大変なこと。一日一日の勝負になる」。謙虚さを大切にして挑むことを約束した。

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