ヒジャブ問題、安全最重視 接触プレーの危険性調査へ

[ 2014年9月30日 10:30 ]

 国際バスケットボール連盟(FIBA)のコラー広報部長は29日、仁川アジア大会でカタールの女子選手が髪を覆う「ヒジャブ」の着用が認められずに参加を取りやめた問題で「現行ルールの見直しには選手の安全を最重視した判断が必要になる」と述べ、テスト期間で接触プレーによる負傷の危険性を調査する方針を明らかにした。

 FIBAはヒジャブ着用禁止のルール緩和を検討しており、来年夏にも国際大会で試験的な導入を開始する予定。しかし同部長は「手を使う競技の特質上、頭や首を覆う布に指が絡んで骨折したり、首を巻き付けたりする危険性も報告されている」と話し、2年前に着用を認めたサッカーとの違いを指摘した。

 FIBAは現行規則で相手選手を負傷させる恐れがあるヘッドギアやヘアアクセサリーなど装飾品の着用を禁じているが「布の形状や長さ、素材」を詳細に規定することでの特例措置を検討課題に挙げた。テスト期間を経て「容認」と判断した場合、2016年リオデジャネイロ五輪後にルールを改正するとしている。(共同)

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2014年9月30日のニュース