小関 鮮烈世界デビュー、男子100平で金 北島後継22歳

[ 2014年8月23日 05:30 ]

パンパシ水泳男子100メートル平泳ぎで優勝し、ガッツポーズの小関也朱篤

水泳パンパシフィック選手権第2日

(8月22日 オーストラリア・ゴールドコースト)
 未完の大器が初の主要国際大会で金メダルをかっさらった。男子100メートル平泳ぎ、「ラスト5メートルは無我夢中だった。勝ててうれしい。(タイムは)まだまだだなと思う」。小関は50メートルを27秒91でターンすると、ぐんぐん加速。残り5メートルで差し切った。屋外プールで雨が降る悪条件の中、自己ベストを0・1秒更新する快泳。鮮烈な世界デビューを果たした。

 外国勢に引けを取らない1メートル88の大型スイマー。ゆったり泳ぐと50メートルを13ストロークで泳ぎ切ってしまうダイナミックな泳ぎが特長だ。日体大に入学して2年は自由形に集中して取り組み、平泳ぎを本格的に再開してまだ3年目。それでも昨年9月の日本学生選手権で初めて1分を切るなど急成長を遂げている。

 憧れである五輪2大会連続2冠の北島康介(31=日本コカ・コーラ)のスタート後の浮き上がりの技術は「何十回も見た」と研究熱心でもある。6月のジャパン・オープンでは北島から「もっと速く泳げる」とハッパをかけられた。今大会のテーマに「金」を掲げた22歳。有言実行を成し遂げた新鋭が24日の200メートルで2冠を狙う。

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2014年8月23日のニュース