シャラポワ 2年ぶり全仏V!新星ハレプと死闘3時間超

[ 2014年6月8日 05:30 ]

2年ぶりの全仏優勝を飾ったシャラポワ(AP)

テニス全仏オープン第14日

(6月7日 パリ・ローランギャロス)
 女子シングルス決勝で第7シードのマリア・シャラポワ(27=ロシア)が2年ぶりの全仏優勝を飾った。4大大会初の決勝に進んだ第4シードのシモナ・ハレプ(22=ルーマニア)に6―4、6―7、6―4のフルセットで勝利。3年連続で進んだ決勝の舞台で、3時間2分の激闘を制し、今大会2勝目、4大大会通算5勝目を挙げた。

 3時間を超える激闘。最後に歓喜の叫びをとどろかせたのはシャラポワだった。「こんなに厳しい決勝は初めてだった」。勝負が決まると、赤土に膝をつき、空に向かって両手を突き上げた。

 上位シード敗退の波乱が相次ぐ中、新世代の台頭が注目された今大会。その象徴ともいえる22歳の前に立ちはだかった。「私がベテランだろうと、どんな世代だろうと関係ない。私はただ目の前の試合の勝者になりたい」。4回戦から3戦連続の逆転勝ちでたどり着いた決勝戦。勝利への執着心はここでも発揮された。

 第1セットは第1ゲームをいきなりブレークされてから逆転した。最終セットも第4ゲームを7分を超える競り合いの末にキープ。物おじしない新鋭の勢いとテンポの速いテニスを、持ち味の強打で押し込めた。

 昨季は以前に手術した右肩を再び痛め、後半戦のほとんどを欠場した。今季は「自分を変えたかった」と新コーチを迎えて復活を遂げた。最近9回の優勝のうちクレーでの7勝目。赤土でのフットワークの悪さから「氷上の牛」と酷評されたのも今や昔。妖精は赤土でこそ優雅に舞う選手になった。

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2014年6月8日のニュース